ここ最近になって、
「パソコンがウイルスに感染してしまった」
「アカウントが乗っ取られた」
という言葉をよく耳にするようになりました。
実は、ウイルスといっても色々な種類があるのはご存じですか?
今回はパソコンのウイルス感染・マルウェアに関して説明します。
マルウェアとは
「コンピューターがなんらかの悪意のあるプログラムに感染させられる」
ことを総称して「ウイルス」と呼びがちですが、
実はそれは間違いで、「マルウェア」と呼ぶのが正しいのです。
みなさんがよく使う「ウイルス」とは「マルウェア」という悪意あるプログラムの1種類のことです。
マルウェアの種類
マルウェアには「トロイの木馬」、「ワーム」、「ウイルス」の3種類ありそれぞれ動きが違います。
トロイの木馬とは
まず、「トロイの木馬」というものは、なんらかのソフトをインストールしたときに
一緒に入り込んでしまう悪質なプログラムのことや悪質なアプリそのもののことを言います。
トロイの木馬は「非自己増殖潜伏型」という特性を持っており、
いわゆる自分で増殖しないので感染が拡大しません。(一部、例外あり)
ですが、トロイの木馬が潜伏という沈黙を破ると、銀行の預金が盗まれたり、
何らかのアカウントのパスワードが盗まれてしまうのです。
情報の盗み方がネット銀行のページをそっくりそのまま作り替え、銀行のページが偽サイトととも知らずに個人情報を入力してしまい、データが盗まれるというのがトロイの木馬です。
ちなみに、インターネットバンキングの不正送金被害額は2013年に14億円以上の被害が出ているとされています。(警視庁調べ)
ワームとは
次に、「ワーム」とはトロイの木馬とは反対に自己増殖型つまり感染が拡大してしまう、大変危険なマルウェアです。
感染の拡大はパソコンの中だけではなく、ネット上に広がってしまったり、感染したデータをUSBにいれてしまえばUSBごと感染し、他のパソコンへと被害が広がってしまいます。
感染源としてもっとも注意しなければならないのが送信元が不明な添付ファイル、知り合いからのメールでも不明な添付ファイルは絶対に開かないでください、開いた場合ワームに感染しパソコンが故障する可能性があるからです。
ウイルスとは
最後に、「ウイルス」です。
ウイルスは寄生型のマルウェアでコンピューター上のファイルに感染し、
そのファイルに寄生して活動するタイプを指す限定的な名称なんです。
行動の仕方は他のマルウェアと同じ動きをします。
これらのマルウェアは
Windows標準装備のセキュリティでは削除はおろか、発見することさえできません。
なので、マルウェア対策としてセキュリティソフトをパソコンに入れなければ
あなたのパソコンはいずれ大変なことになるかもしれません。